2013年05月22日 09:46
牛頸川のホタルはゲンジボタルです。
ゲンジホタルは、一生の中で卵→幼虫→さなぎ→成虫と、3回姿を変えます。すむ場所も、水中→地中→地上へと変わります。
6月ごろ、川岸の草むらなどに産卵して約1ケ月でふ化し、幼虫は水の中へ入ります。川の中では自分の体に合った大きさのカワニナをえさにして成長し、その間に6回ほど脱皮します。12月初めごろには2~3センチメートルに成長し、冬眠に入ります。
4月の中旬ごろ、雨の降る夜に幼虫は光りながら上陸し、土の中に潜って円形のまゆを作ります。その中で40日くらい過ごして、さなぎになり、10日ほどで最後の脱皮をして成虫になります。
ホタルの幼虫は臭いのある分泌液を出すので、他の動物に食べられることはほとんどありませんが、成虫はクモに食べられることが多く、最大の天敵です。
飛んでいるホタルはオスで、メスは草むらで光っています。体長はオスが約14ミリメートル、メスが約20ミリメートルで、成虫はメス1匹にオス4匹以上という割合です。
ホタルの光り方は、川ごとに違いますが、おおむね次のとおりです。
ホタルは光を嫌います
車のライトや懐中電灯の光などを絶対にホタルに向けないでください。カメラのフラッシュではホタルは写りません。フラッシュのスイッチは必ず切ってください。
ホタルのいる場所では喫煙・飲食禁止です
タバコの煙はホタルの大敵です。また、飲食のクズや容器でホタルのすみかが汚されます。ごみは必ず持ち帰り、川などに絶対捨てないでください。
ペットはホタルを見物しません
子どもが犬を怖がったり、クサリで高齢者が転んだりしています。見物は夜間であることを考えて、ペットは連れて来ないでください。
午後9時には帰りましょう
午後9時を過ぎればホタルはあまり飛びません。光も草むらの中で分からない程度になります。
ホタルを持ち帰らないで
ホタルは育った水でなければ生きていけません。手の中にとまったホタルも、そっと放してください。ホタルの成虫の命は約2週間、その間は水だけを飲んで、みなさんを楽しませてくれます。
路上駐車や私有地への立ち入りは禁止です
係員の指示に従い、所定の駐車場や見物場所を利用してください。民家などの迷惑にならないよう気をつけましょう。
蚊や蛇には気をつけてね。 たまにマムシおるから。
ダムの上からほたる広場を眺める